スキルアップに有効な専門看護師や助産師の資格

看護師としてより高みを目指してスキルアップを図る有効な手段の一つが、資格の取得です。看護師の仕事は資格の取得によって活動の幅を広げて行くことができます。
とはいえ、手当たり次第に取っても意味がありません。自分が進むべき方向を明確にして、その分野で活かせるものを取ることで初めてスキルアップにつながります。

中でも専門看護師という資格は、慢性疾患看護や感染症看護をはじめ、老人看護や小児看護から在宅看護や家族支援まで網羅する13分野において、複雑で解決困難な看護問題に関し高水準の看護ケアを行えるスキルを身につけられます。
専門看護師は、看護系の大学院で卒業単位を修得し、特定の専門分野で一定期間の実務経験を経た後研修を受けて認定試験に合格することにより取得できる資格で、医療現場で指導的立場に立つ役割を果たしていると言えるでしょう。

そのほか助産師も、スキルアップにつながる有効な資格の一つに挙げられます。
女性の分娩に立ち会って分娩介助をしたり産後の生活指導が行える助産師は、総合病院から個人診療の産婦人科まで幅広い場所で活躍できるのが特徴です。通常の看護師の勉強とは別に助産師としての知識や技術を身に付け、国家試験に合格することで取得できます。
国家資格というとハードルが高いイメージを持たれがちですが、助産師の合格率は約99パーセントと高い数字になっているので、比較的容易に取得することが可能です。ただし日本では男性の助産師は認められておらず、女性だけが目指せる資格となっているので注意が必要です。